名前とバリバリの愛国者であるキャプテンアメリカ

そのキャプテンアメリカ コスプレ衣装とは"Captain America"。MARVELコミックのキャラクター、および彼を主人公とした作品タイトル。
画像1: アベンジャーズ/エンドゲーム Avengers: Endgame キャプテンアメリカ コスプレ衣装 (1)

初出は1941年、MARVELの前身であるタイムリーコミックスの時代から出版されている最古参の1人であり、そのためかクロスオーバー作品でもリーダー格になることが多い。
通称はキャプテンの省略形である「キャップ」。頭部の装飾から「ウィングヘッド」などと呼ばれることもある。

 

正式な日本語表記は中黒入りの「キャプテン・アメリカ」だが、pixiv内では表記ゆれで中黒無しの表記の方が多用されているためこちらの項目で詳述する。

いわゆる"中の人"はコミック・派生作品含めて複数いるが、ここでは特記のない限り、初代のスティーブ・ロジャースを指すものとする。

 

本名:スティーブン・グラント・ロジャース(Steven Grant Rogers)。
1922年(または'18年)7月4日、ニューヨークのブルックリンでアイルランド系の両親の下に生まれる。ちなみにブルックリンは非白人や白人でも非WASPの居住者が多い地区。

その名前とバリバリの愛国者であることを殊更強調するコスチュームのせいで誤解され易いが、彼は祖国アメリカを愛しているが、アメリカ政府に忠誠を誓っているわけではない。
彼が忠誠を誓い、同時に彼を屈服させられるのは、アメリカが本来守らなければいけなかった理想「自由・平等・博愛の三本柱で成り立つ、アメリカン・スピリッツ」だけである。

 

大恐慌の最中に両親を失い、天涯孤独の身で配達員として生計を立てていた。彼はナチズムへの義憤と愛国心に駆られて軍へ志願するも、徴兵基準を満たせないほど貧弱な身体の持ち主であったために弾かれてしまう。


しかし国のために命を懸けられる真っ直ぐな性根を見初められ、軍の「超人兵士計画」への参加を持ちかけられる。諦め切れていなかったスティーブは二つ返事で快諾し、計画の一環である人体実験(「オペレーション:リバース」)で超人血清を投与される。1941年、こうしてスティーブはキャプテンアメリカとして生まれ変わったのだ。

 

その後はナチス相手に懸命に戦うが、1945年終戦を前に北大西洋上で爆発する飛行機から投げ出され、氷漬けの状態で漂流を続ける。そして終戦から約19年後、「アベンジャーズ」のメンバーに発見され復活、同チームのリーダーに就任。時代のギャップに悩みながらも、自らの理想とする自由と正義の為に戦っている。

 

2000年より展開された「アルティメッツ」ではキャップの復活が発表当時の年代に変更されている。
それを元にしたMCU版ではその設定の踏襲、及び先に公開された『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『マイティ・ソー』との整合性を取るために、復活したのが約70年後となっている。



と答えている。
過去にはいかにも悪役然としたナチスや日本軍などを打ち倒したり、キャップが赤狩りを行うなどといったコミックも発表されたが、現在では「同じコスチュームを着た別人だった」という設定に変更されており、スパイダーマンの原作コミックスの展開の1つだった「クローン・サーガ」と並び公式で黒歴史化している(後述)。マイルス・モラレス コスプレ衣装

 

しかし、それらを承知したうえで、おのれのすべき事、すなわち、
「自由と平等と博愛から成るアメリカン・スピリッツ」
「それらを侵害する者に対しては、どんなに強大な相手であっても立ち向かう」
「(どんな相手であっても)私の知恵と、勇気と、拳で戦う。私の流儀……古風だが、死ぬまで捨てはしない」
という事を、常に忘れずにいる。


言うなれば、弱きを助け強きをくじく覚悟を決め、たとえわずかであっても世界を少しでも善くしようと尽力する、「正義の味方」でありたいと考えている漢である。
このヒーローとしての矜持と決意は、マーベルユニバース内でも他に並ぶものはほとんどおらず、彼以上のスーパーパワーを持つ他のヒーローたちも敬意を覚え、その言葉や行動に感銘を受けている。ヴィランたちですら、この愚直なまでのヒーローであろうとするキャップの矜持と決意、そしてその誠実さには一目置き、中には敬意すら覚えている者すらいる。

 

また、生まれが戦前ゆえか、現代社会になじめず違和感を覚える事も少なくはなく、
「私は時代遅れの老人だ」
「今も私の心の中では、飛行機にはプロペラがあり、車は大きく背が高く、音楽はジャズ、雑誌の表紙はロックウェルの新作イラスト、ドジャーズのホームグラウンドはエベッツ球場だ」
などと物思いにふける事も。
MCUの各作品でも、2000年代のアメリカの流行を学ぼうと、四苦八苦する様子が書かれていた。

 

実際、第二次世界大戦に関して言及した時に非常に簡潔ではあるが当時の同僚たちの横暴を堂々と批判。敵であったドイツ兵や日本兵に対しては、彼らの中にも尊敬できる人たちがいた、と評価している。
作品によっては、日本への原爆投下を許可した大統領に「愚行だ」と言い放った事もあった。

さらに、「キャプテン・アメリカの名前・装備は政府=国家に帰属するものである。よって、政府管理下に入るべし」との通達に反発したり、アメリカの正義に絶望した際には別のコスチュームと「キャプテン」の名前で活動した事もあった。
言い返せば、それほど読者の政治スタンスに投影されやすく、2004年からライターを務めたエドブルベイカーはインタビューで
「右派のファンは『フセインをぶっ飛ばす為にキャップをイラクに送れ』と言うだろうし、左派のファンはキャップに『ジョージ・W・ブッシュに投票するな』って言わせるだろう」

 

アイアンマンことトニー・スタークに対しても、色々な意味で対照的であるためか、
「トニーの発明した、素晴らしい装備を見るたびに(自分は老人だと)そう思わずにはいられない」
「トニー・スタークは未来に生きる男だ。私には真似できない」
と、自分以上のパワーを持つアーマーを操れる事に、うらやむ事もあった。

 

「ヒーローとは、超人的なスーパーパワーを有しているからヒーローなのではない」
「たとえ非力でも、虐げられた者たちのため、立ち上がり戦う意思を持つ者こそが、ヒーローと呼ぶに相応しい。」
「世界を変えるには、一人で十分だ。皆が座らされた時に立ち上がり、声無き者たちのために叫び、そして戦いを挑む」

 

 こういった理想を、その活躍を以て、作品内のみならず読者に対しても知らしめるヒーロー。それがスティーブ・ロジャースであり、キャプテン・アメリカなのだ。

 

彼は軍の超人兵士計画に志願し、超人血清を投与されたことで人間として完璧な肉体と頭脳を手に入れた超人である。X-MENの様な超能力は持っていないが、人間が人間の範囲で得られる最高レベルの凄まじい筋力と明晰な頭脳を駆使して戦うスタイルをとっている。銃で撃たれても戦闘続行できる。


ただし、超人血清を投与されているとはいえ、あくまでも肉体は常人の域を超えてはおらず、その点が同時に弱点でもある。ハルクのような人間離れした腕力、ミュータントなどが有する様々な超能力、アイアンマンのアーマーのような超兵器に対しては、直接的にぶつかっても負けてしまう事が多々ある。
また、「自分の肉体を主な武器とする接近戦がメインのヒーロー」の中でも純粋な身体能力は高い方とは言えず、コミックの正史世界版の公式設定では、単純な身体能力に限って言えばスパイダーマンブラックパンサーウルヴァリンルーク・ケイジなどに劣るとされている。

 

コスチューム省略されがちだが、スーツは鱗の付いたスケイルアーマーである(ベースはレザーで、その表面に金属の小片を閉じている)。完全な防火・防刃・防弾仕様ではないが、ヴィランの刃や爪、牙などを防ぐ程度の防御力はある。
初期のコスチュームでは、マスクとボディとが別パーツだったため、首部分がむき出しになっていたのみならず、マスクも外れやすかった。後に改良され、マスクと首部分が繋がり、首部分の防御も完璧に。

シールド


円形のシールドを武器としており、これは彼のトレードマークにもなっている。このシールドは超人血清の開発者が偶然生み出した合金(主成分はヴィブラニウムおよびアダマンチウム)で出来ており、この世のどんな攻撃にも耐えられる程の防御力を持っている。


また、正確な投擲をする事でブーメランの如く使用者の手元に帰ってくる技量を持っている(盾によっては、そのような機能をガントレットや盾そのものに内蔵している場合もある)。

 

この盾、コミックの表紙では敵の強大さや絶望感を演出する目的で無残に割られている率が異常に高いが、実際には破損せずに終わる事が多い。ストーリー内で本当に盾を砕いた事があるのは、別次元から現れた超存在「ビヨンダー」の力を吸収したDr.ドゥーム、インフィニティ・ガントレットを装備したサノスなど、ほんの一握りだけである。

 

なお、初期のシールドは、縦に長い三角形の「スクエアシールド」だった。材質も通常の金属または鉄製で、表面には星条旗がペイント。ラウンドシールド同様に投擲して用いる事もあった。しかし当然ながら、射程距離や命中率、防御力などに難があり、破損する事も多かった。
MCUにて、スティーブがキャプテンアメリカとして初期に用いていたのが、このタイプのシールド。

 

このほか、原作では「エネルギーシールド」を武器にしていたこともあり、リパルサーのごとくプラズマ砲や格闘武器への転用も可能な万能装備だった。エネルギーの形状を変化させる事で、ナイフ状に変形させ使用する事も可能。アーサー・フレック コスプレ衣装